楠御前八柱神社が正式名で祭神はイザナギの命、イザナミの命、それに久須姫の命(天照大神の斎王)の神々です。
この神社の起源は、十二代景行天皇の頃神宮に奉仕することになった久須姫が、神宮へ御納めする食料を得るために御食つ国、志摩へ御使いになりました。有る小さな村に来ると、打ち寄せる波の見事さに魅かれこの村を浪張りと呼ぶことにしたそうです。これが南張と言う地名になったと言うことです。
その後姫は南張に住み着き、九十余歳の年を全うしてお隠れになったために、漁民ら村人達は姫の徳を称えてその地に楠の木を植えて祀ったのが楠の宮の由緒です。
旧暦の1月22日が祭礼日になっており、安産、延命長寿、無病息災などの参詣客で大変な賑わいを見せます。